October 2002


西尾維新『クビキリサイクル
霧舎巧 『五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し
佐藤友哉『フリッカー式

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060西尾維新『クビキリサイクル』(講談社)
★★★☆☆


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061霧舎巧 『五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し』(講談社)
★★★★

彼はこんなに悩んでいたんだ、彼女はそれほど虐げられていたんだ、
世の中にはこんな悪がはびこっているんだ、等々。
ごめんなさい。霧舎巧には、そんな推理小説は書けません。
(あとがき)

 前作の密室本に引き続き、本作はアリバイ崩しがテーマの中編。やっぱりこのくらいの長さがこの作者には合ってるんだろうな。

 敢えて苦手(本人談)なアリバイ崩しものを2作目に持ってくることによって、シリーズ全体の構図を明かす辺り、作者の意気込みが感じられる。あとがきなんかじゃなく、作中でもう少し明言してくれればもっと良かったのに。

 まあとにかく内容だが、今回もきちんと纏められている。メインのネタもまあまあだし、なにより冒頭の密室バリエーションが面白い。イメージ的につい最近読んだクビキリサイクルと被るのだが、こっちの方が完成度は上。下手に引っ張らず、あっさりと種明かしする切り捨て具合の良さが気持ちよい。

 そして前回の『入学案内パンフレット』に続いてまた出た、おまけアイテム『学生証』。凝った栞かと思ってたら痛い目見た。次からは絶対に用心することを肝に誓おう。キャラ紹介ページもね(2度もやられると悔しい)。

 うう、6月が待ち遠しい。 to top



062佐藤友哉『フリッカー式』(講談社)
☆☆☆☆


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